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カッター・・・ 

 先週土曜日のこと・・・。

 現場は飲食店のテナント工事。
 内容は家具屋さんの依頼で店舗什器(テーブルやベンチ、イスなどの家具)の納入と取り付け作業でございました。
 クライアントが現地で手配してくれた便利屋さん3名とアルバイト3名を率いて、馴染みの大工さん2人をサポートし、現場管理を行なわなければならなかったのですが、不肖・ふとどき、朝一番に出鼻をくじかれてしまいまして・・・。


 朝一の自己紹介と仕事の流れの説明を終え、商品を載せたトラックも指定時間にきちんと到着し、さあて、いっちょやってやろうかと気合を入れたはずが・・・実におかしな空気が・・・・・・。


 商品納入のお仕事ですから、たいていの品物はダンボールや他の資材できちんと梱包されて現場に届きます。
 剥き出しで荷物が届くなんていうことは、通常では考えられません。
 ダンボールで梱包出来ない物なら毛布やエアキャップ(いわゆるプチプチ)で包まれて来ることもありますし、パレット(フォークリフトなどで荷物を載せたまま運べるように作った荷台)に商品を載せサランラップのおばけの様なフィルムでぐるぐる巻きにされた荷姿のこともございます。
 まずは商品をトラックから降ろし、搬入する前に、もしくは搬入してから“梱包材を剥がないと商品は納入出来ない”訳ですが、慣れてない人にこの作業を任せると稀に“ダンボールの中味まで切る”という事件を引き起こしてしまうことがあるワケでして・・・・・・。
 商品を切り刻まれた日にゃおまんまの喰い上げ。あえて、小学生に教えるが如く、カッターの使い方やなるべくカッターを使わずにダンボールを開ける方法をレクチャーするのも俺のお仕事の一部分なワケで、指導してて・・・・・・一番空しくなる瞬間でもございます。

 ですが、この日はなんか違ったのです。
 みんな俺が注意する前に、黙々とカッターを使わずに開梱しようとしているのです。
(おー、今日のみんなは良くわかっているな♪)
 と、思いはしたものの、どことなくギコチナイ雰囲気・・・。
 すかさず、目の前のバイト君に尋ねてみる。
「アレ? カッターは?」
「持って来てないです」

(はぁっ? 何しにきたん??)
 声には出せない、落胆。
「あー、そう。しょうがないねぇ。じゃあ、カッター持ってる人に箱開けてもらおうか・・・」

 どんよりした空気。
 何? 何で???

「持ってないです」
「俺も持ってません」
「すんません買って来てもいいですか?」
「僕も・・・」
「―――以下同文」


 いくらなんでも、プロも混ざってるってのに、6分の0はねえだろう、ロクブンノゼロは・・・・・・。


「とりあえず君には俺の貸しとくから、中の商品に気をつけて、刃の向きをこういう感じで使うようにして、怪我しないように開梱の続きして。ちょっと俺の車から人数分のカッター取って来るから、それまであなたはコレ、君とキミはそれ、あとの人で○○を▲◇にしといてもらえますか」


 そう、こういう事態に備えて、俺は準備しているのです。カッターを何本も。
 不肖・ふとどき、あまり利用頻度の少ない消耗工具に関しては100均のモノで対応することもある貧乏職人なのですが、ことカッターに関しては1本100円とか100円で2本とかで売っているモンでは役不足なワケでして・・・。
 大体1本300円台のモノを中心に・・・だけど6本ともなると、1,000円を越える特殊なヤツまで動員せんコトにはどうしようもなく・・・・・・。


 残念なことに、経験上、工具を貸し出すとたいてい全部は返ってきません。
 いくら注意しても・・・・・・。
「ケチ臭いヤツだ、返すに決まっているじゃん」って思われるんでしょうが、口を酸っぱくして言ったところで・・・・・・。


 結局、土曜日もそうでした。
 1本行方不明。

 幸い、一番高いカッターは返ってきましたが、よりによって、この数年、俺がずっと愛用していた一番手に馴染んだヤツが・・・・・・。
 失くしたと思ってもなぜか翌日には舞い戻り、壊れたと思っても壊れなかった、そんな不死身の相棒とでも呼びたくなるようなあいつが・・・・・・。



 隣の県のメインストリートの入口での深夜に及ぼうかという激闘(バイト君たちは15時頃に上がってもらいました)を無事に終え、開けて日曜日。
 夕方立ち寄ったホームセンター。
 カッターのようなもはや普遍的な存在となったアイテムでも、在庫切れすることもあれば、デザインが型落ちになってたりもするワケでして、実は金を出せば丸く納まるってもんじゃぁございません。
 手に馴染んでたとなれば尚更。いかに均一化された工業製品と言えども、グリップの微妙な傷やへこみですら、もはやその道具にはなくてはならない“クセ”になっているわけですから・・・。


 結果的に399円出して同じものは手に入りました。
 もっと正確に言えば、「再び同じ様な事態が起こった時に型落ちで二度とこの品が手に入らない」という恐怖を回避するために、2本買いました。



「ロッカーが重くて階段を3人で持って降りられない」だの「通路が狭いからこんな大きな荷物は運べない」だの・・・・・・結局、俺が全部無事に運んで見せたじゃん。

 ネットカフェ難民だの、フリーター差別だの・・・・・・うるせえよ。てめえら!
 俺だって、同じ境遇に何年も這いつくばってきたけれど、今、こうしてやってるじゃん。
 だから「フリーターは・・・」 って、世間に舐められるんだよ!
 だから「便利屋なんて・・・」 ってバカにされんだよ!!

 理不尽な世の中に、裏切られようが、くじかれようが、舐められようが・・・・・・何でもかんでも他人様のせいにしてないで、少しは自分の弱いところ、ダメなところ、マズいところを見つめてみろよ!
 イヤんなるくらい、自分自身の欠点を分析してみろよ!!


「本気で野球やろうぜ」 って誘われたなら、せめてグローブくらい持って来いよ!
「下手でもいいから真面目にサッカーやろう!」 って誘われたなら、ビジネスシューズなんて履いてくんなよ!!
「プロレスラーにならへんか?」 って誘いに乗るなら、熱い魂ぐらいはその胸にたぎらせろ!!!!!



 ふざけんじゃねえよ・・・。
 


 

 憂い、憤り、ジレンマ・・・・・・そこはかとない悲しみにも似た、訳のわからない苛立ちに、つい、グラスに酒を注いでしまう。


 己の力で気付き、這い上がらなきゃ、世の中は君の声を聞いてくれないと思うよ。


 とりあえずお金もらうんだからさ、やる気ぐらい見せないと、ねっ。


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[ 2008/05/19 23:54 ] 吼えるふとどき者! | TB(0) | CM(2)

♪akaihimoさんへ

うちの嫁さんからは「普段必要の無いものくらい周りの人に借りたら?」って諭されるんですが、やっぱりこちらも“プロ”を名乗る以上、他人様の道具を簡単に借りるわけにはいきません。
みんな、汗水垂らして働いたお金で、新たなお金を稼ぐため、仕事の効率を上げるために購入した大事な道具なワケですから・・・。

そういうアリガタミがわかりもせずに、自分の境遇を嘆くばかりの連中が歯痒くて・・・・・・。

歳なんて関係ないんですよね。若くてもしっかりしているヤツは沢山いますもん。

将来、何を目指していようが関係ないです。
どんな場であれ自分の見え方を“美しく”律することが出来ない男には成功も掴めないでしょうし、素敵な女性の心を射止めることも出来ないでしょう。

持って帰ってしまった俺のカッターを見て、「申し訳ない」と少しでも感じてもらえるのならそれで本望ですが、残念ながら、それは・・・。


そこまで俺に悲観させてしまうほどの“印象”って怖いですよね。
単刀直入に言えば、目が腐ってるんですわ・・・。

俺も気を付けないといけませんがね♪
[ 2008/05/21 00:21 ] [ 編集 ]

馴染みの工具が手元からなくなんて…
それって、すごく悲しいデス。

でも、人に貸すとなかなか…ねぇ

私も経験あります。工具が調子悪くなったり、大好きな裁ち鋏が様子が変わったり。

持ち主と同じくらいの愛情を持って扱ってくれる人になら貸しても安心なんですけどね。
なかなかそれが伝わらなくて、私もいつも悲しい思いをします。

ふとどきさんの馴染みのカッター、出てくるといいなぁ…
[ 2008/05/20 01:19 ] [ 編集 ]

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