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ちぃこ。 

 あーちゃん。
 あーちゃんもようやく我が家のみんなのことが気になり始めたようだから、ちゃんと紹介してあげるね。

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 ちぃちゃんはとってもかわいい女のコ。
 今は亡きピーコ、そして雪之丞の2羽目のコとして、2006年の3月12日、きぃちゃんの産まれた次の日に産声を上げた。
 気丈なお母さんと自由気ままなお父さん、二枚目のお兄ちゃんに囲まれて、それはもう“鳥さんらしく”育って来た。

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 ちぃちゃんは人間の言葉なんて覚える必要なんて無かった。
 ピーちゃんと雪ときぃちゃんと、自分たちの言葉で毎日楽しくさえずった。
 俺の存在なんて気にも留めず、手を差し伸べてもお構いなし。
 それで良かった。それでもかわいくて堪んなかった。
 だから彼女には彼女らしく居てもらおうと、懐いてもらうためにアレコレ試しはしなかった。
“鳥さんらしい”女のコ。 
 滅多なことでは手に乗らず、新しいおもちゃをあげても怖がってお母さんの陰に隠れて真似っこばかり。
 だけど時々大胆な行動をしてみたり、お母さんに当り散らしたりで周りのみんなを驚かせちゃう、おませさんでおてんばな女のコ。
 完全な“手乗りインコ”のお母さんとは対照的な、“鳥さんらしい鳥さん”の、とってもかわいい女のコ。
 飛ぶのはちょっぴり下手っぴで、にわとりのように「コココココッ」っていつもちいさな声を漏らしながらみんなを追いかける。
 お父さんが病気になって、一家総出で健康診断を受けた時には「一番健康」って太鼓判を押してもらった元気な元気な女のコ。
 ちょっとペレットが苦手で、鳥さん用のおやつが大好きで、お母さんとお兄ちゃんが大好きで、そして何よりお父さんが大好きで・・・。

 今年の初めにお母さんが亡くなってからはちょっぴり元気が亡くなって、いつしか嘴が伸びてしまう変な病気になっちゃって、一人住まいになっちゃった女子寮から出してもあまりあちこち飛び回らずに男子部屋の前で金網越しにお父さんやお兄ちゃんとじゃれ合ってばかりの寂しがり屋さんになってしまった。
 嘴の病気については俺もいろいろ勉強したし、鳥専門の獣医さんにも診てもらったけど原因は特定出来ないまま。
 採血して検査すればある程度はわかるかもしれなかったんだけど、身体の負担も大きいんでとりあえずは嘴が伸びたら通院して削りながら、栄養管理に気をつけて行きましょうって先生と決めた診療方針。
 嘴の角質部が伸びるだけじゃなく、前回の通院時にはその角質部にまで血管が伸びてきたって指摘され、さてどうしたものか、次に削る時は大丈夫なんだろうかと気を揉んだ。
 あまりに居たたまれなくなって、雪之丞とKIDの住む部屋に2年ぶりくらいで一緒にしてあげた。
 一人ぼっちの女子寮では怖くて近付きもしなかった「嘴伸び過ぎ防止の齧るおやつ」。だけど、男部屋でお父さんとお兄ちゃんが齧っているのを見たら「私も私も」と奪い合ってまで食べるようにもなった。
 またちぃちゃんが元気になったって、本当に安心した。

 お盆の直前、
「そろそろ嘴を削ってもらわなきゃ。ペレットも買いに行かなきゃ」
 って嫁さんと話してた。
「じゃあ盆明けにでも行って来よう・・・」
 そういう話になっていた。
 
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 昨日。
「ちぃちゃんが・・・。ねえ、ちぃちゃんが・・・」
 嫁さんの声で目が覚める。
 何が何だかわからない。
 まだ寝足りないというのに、身体を起こし、声に促されてリビングの隅にある男部屋を覗く。
 ケージの床に誰かが横たわっている。
「雪!」
 口を突く叫び・・・だけどそこにあるのは黄色い身体。
 何が起こったというんだ!!

 前夜。
 誰かが暴れた音がして、AGY症を患ったことのある雪之丞のことがどうしても心配になり、そっとケージを覗いた。
 その時はみんな何事も無いようにすまして止まり木に止まっていた。
 小さな羽毛がゆらゆらと舞い、ブランコが揺れていたけれど、とにかく3羽とも無事のようだった。
 また自分勝手な雪之丞が暗闇でちぃちゃんにちょっかいでも出したんだろうって、それくらいの気持ちで床に就いた。
 午前2時前のことだったと思う。
 なのに、なんでちぃこが・・・。
 嘴のこと以外はおかしな様子なんてこれっぽっちも無かったのに・・・。
 せめて苦しんでくれでもしたら、必死に看病したのに・・・。
 通院して定期健診とトリミングを受ける予定だった日の朝に、よりによってどうして君が・・・。
 家族で一番元気って言われてた君が、どうして・・・。

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 夕方。
 嫁さんとあーちゃんとで嫁さんの実家へ向かう。
 庭の隅、ピーコのお墓のすぐ隣に穴を掘る。
 彼女の亡骸を左手で抱きながら涙を堪えて・・・。
 そろそろ深さも足りただろうかと右手に握った移植コテを地面に降ろし、両の掌で彼女を包もうとした瞬間、それまで正面に向けていた首をゆっくり、ゆっくりと俺の方へ向けるちぃこ。
「生きてる! まだちぃちゃん生きてるよ!!」
 抑えていた感情が噴き出しそうになったその瞬間、嫁さんのあたたかい声が俺を包む。
「ううん。首が硬直してなかっただけだよ。心配しなくていいから。そのままちぃちゃんをピーコのそばに行かせてあげて」

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 あーちゃん。
 あーちゃんはいつか忘れるだろうからもう一度言うね。
 ちぃちゃんはとってもかわいい女のコ。
 本当に“鳥さんらしく”って、俺のことなんて気にも留めない女のコ。
 怖がりでだけどおませでおてんばで・・・そしてとっても甘えん坊な女のコ。

 最近ね、ケージに戻す時、やっと俺の手にちょこんと止まってくれるようになったんだ。
 昨夜もね、お休みの前にお父さんの手に止まってくれたんだよ。
 この頃にしては珍しくね、ピーちゃんと過ごしたお部屋でしんみりしてたから
「あれ? 今日はそっちで寝るの?」
 って声を掛けたら、これまた珍しくすぐに出てきてお父さんの手にちょこんって。
「ううん。お父さんとお兄ちゃんの部屋で寝るね」
 そんな声が聞こえた気がしたのに、朝になったらお母さんを探しに旅に出ちゃってたんだ。
 かわいいちぃちゃんが、ちぃちゃんがね、
「やっぱりお母さんに会いたい」
 って誰にも声すら掛けずに飛んでっちゃったんだ。
「コココココッ」
 って声がしてたら絶対行かせなかったのに、最期の最後でうまく飛べたみたいなんだ。
 飛ぶの下手ッぴなのに。怖がりのクセに。急に大胆なちぃちゃんになって飛び立って行っちゃったんだ。

 こういう時、例えばね、「せめて雪ちゃんときぃちゃんと水入らずで仲良く過ごさせてあげれば良かった」とか「ちぃちゃんの好きなシード中心のご飯を食べさせてあげれば良かった」とか人間って思うもんなんだけどね、何の偶然かお父さんとお母さんは最近相談してそういうことをしてあげてたんだよ。
 薬を上げなきゃいけないような状態になったとしてもきちんと世話してあげたのに、ちぃちゃんってば看病すらもさせてくれなかったんだよ。
 全然何とも無いフリして、元気で、体重もちっとも変わんないまま、お父さんたちになんのサインも発しないまま・・・。

 3年と159日。
 1,255日。
 34g。
 眼をパッチリと開けたまま、最後まで元気なフリしてちぃちゃんは飛んでったんだ。

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 ピーコ。
 ピーコ、もうちぃちゃんに会えたかい?
 相変わらずかわいいだろ?
 そのコ、怖がり屋さんだから一人旅はしんどかったと思うんだ。
 本当は叱り飛ばしてもらいたいところなんだけど、思いっきり褒めてあげてね。
 随分頑張ったはずなんだ。

 あっ、それとお前が油断してるといきなり尻尾噛んだりするいたずらっコだったじゃん。
 未だにやっぱりおてんばなんだよ。 
 あんまりピーコの言うこと聞かなかったら追い返していいから。
 だけどさすがにもう一人じゃ難しいかな。
 だったらお前が連れて帰って来いよ。
 お前のおうちもそのままだから、一緒に仲良くさ。

 あーちゃんも随分大きくなったんだ。
 またみんなで楽しく遊ぼうよ・・・。 



DSC00887.jpg

 ちぃちゃん。
 もう無理して頑張らなくてもいいから、いっぱいいっぱいお母さんに甘えるんだよ!

 



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[ 2009/08/19 23:52 ] セキセイインコ | TB(0) | CM(0)

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