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性転換・・・ 

 本日は、このひと月、頭を悩ませ続けてきた千恵蔵のお話。
 ずばり、≪千恵蔵か・・・?≫、その最終章。

 
 一時は完全におかま疑惑を撤回し、“千恵蔵である!”という方針の下、見守ることに決めた不肖ふとどき。


 いっそ、すっきりするために、性別鑑定をしてもらおうと、小鳥の診療を行なってくれる動物病院をやっとこさ見つけ、電話をかけて、費用を問い合わせようとしたのが、今をさかのぼる事、約ひと月。





 プルルルルル・・・プルルルルル・・・・・・ガチャ。
「はい、こちら七曲署」

 ってお約束の展開に、“七曲署”がどこにあるか知っている若者が、果たしてどれだけ居ることやら・・・。
 湾岸署なら通じるのだろうけど、正解は・・・・・・フィクションなので存在していません。

 ファーストガンダムを知らないお兄ちゃんに、キャンディキャンディを知らないおねぇちゃん。
 竹馬に乗れないなどと馬鹿にされた俺達の世代も(俺は乗れました)、ダイヤル式電話のかけ方がわからなかったり、ザ・ドリフターズを知らなかったり、4の字固めの反し方を知らなかったり、リキラリアットがわからない―――ゆうたろうや長州小力だけ知る、携帯電話当たり前世代と、果たしてこれから気持ち良く酒を酌み交わしていくことができるのか?・・・ちょっぴり困った問題です。

 気持ちはいまだに、高校出たばっかくらいなのに、歳月だけは矢の様に過ぎ去って・・・・・・って、今日の脱線はちと長過ぎ。

 すんません。話を戻しまーす。

 
 プルルルルル・・・ガチャ。
 小鳥診療OKの動物病院へと電話が繋がる。

 電話の向こうには、明らかに獣医師と思われる年配の性の声。

「セキセイインコのハルクインなんですけど、いまいち、ろう膜の色がはっきりしないので・・・」

「ろう膜の色?・・・ああ、あんなのはあてになりません!おなかの中を見て、生殖器で判別します!生後半年くらい?ちょっとまだ早いですね。もう少し見守っていて、卵を産めば雌です。産まなければ雄。そういうことです!」

 そんな、乱暴な・・・。

 取り付く島もなく、会話は終わった。
 昔取った杵柄、サラリーマン時代から、電話応対には自信のあるおいらが、けんもほろろ。

 理由は簡単。
“おなかの中を見る”という一言に、パニックを起こしてしまったのであった。

“どうやって?”“レントゲン?”“総排泄腔のこと?”

 冷静さだけには人一倍自信のある(これじゃ相当な自信家に思われるかもしれませんが、そんなことはございません)おいらも、こと御インコ様のこととなると、どうやらからっきしダメなになる様で・・・。




 あ、あのぅ・・・、そういうことじゃなくて、あたしゃ、急ぎでちぃちゃんの性別をはっきりさせたいのです。

 理由?
 もし、“彼”が、“彼”ではなくて、“彼”だった場合・・・、明らかに“おとこ”のきぃちゃんと、“彼”が一緒のケージにいつまでも居たら、近親相姦の恐れがあるでしょうが!


 どうすりゃいいんだ。今更“だなんて”。これ以上、ケージは増やせない。いっそ、雄同士・雌同士にケージ分けるか?いやいや、ピーコと雪ちゃんには巣引き許可を出したばかりだし、万が一、ちぃちゃんが“おんな”でなく“おとこ”だったら、今度は、ピーコとちぃちゃんとで近親相姦の心配をせにゃならん。どうすりゃいいんだ?どうしろというんだ???⇒振り出しに戻る・・・。ぐるぐるぐるぐる。


 こんな感じで、この1ヶ月・・・、悩めども悩めども、答えは見つからず・・・だからといって、かの動物病院にしつこく頼るのは、いよいよの怪我や病気の時まで我慢したい。
 ここで変にもめて、自ら救命ボートを放棄するような真似をしてはならない。

 俺の中の混乱が収まることもなく、次第に、ピーコに雪之丞、きぃちゃんの話題までもがブログから陰を潜めることになってしまった。



 しかし、千恵蔵、やっぱりなんか様子がおかしい。
 最初は少し白っぽいかな、でも“・雪之丞”とまったく同じ色合いだもんな・・・と思っていたろう膜も、いつの間にかすっかり艶を失い、ピーコ以上にがっさがさの茶色に限りなく近いベージュ色。

 いえいえ、そんなことをおかしいと言う前に・・・、“彼”を取り巻く家族達が、“”の場合のそれとは明らかに違う接し方をしているではないか!

 “千恵蔵”として表記すると違和感を感じる文章となりそうなので、以下、愛称の“ちぃちゃん”と記述します。
 

 まず、大の仲良し、兄のKID・きぃちゃん―――仲が良いのはいつものことだが、時折、きぃちゃんがしつこくごはんを上げようとし、それを嫌がって、逃げ惑うちぃちゃんの姿を見かけるようになった。

 そして、お父さんの雪之丞―――すり寄るように彼に近付こうとするちぃちゃん。悠然とそれに応えようとするプレーボーイの雪之丞。今にも後ろに乗っかりそうな勢いに慌てふためくこともしばしば。

 最後に一家の長、VSピーコ戦―――特に目立った変化はないのであるが、ピーコ&雪之丞の新しいケージの中に設置した“巣箱”に異様な関心を抱いているちぃちゃん。ケージの網越しにジロジロジロジロ中を覗き、とうとう金網越しにピーコとやりあう始末。お互い、脚から流血し、痛み分け。


 もともと過去記事、『御名前決定☆(2006/9/13)』の段階から疑いはしていた“のコ”疑惑も、いい加減“♀”と認定しなければイケナイような、状況証拠が出揃ってしまう。


 年を越し、やっと気持ちの整理も付きました。

 ちぃちゃん、あなたは“”です!

 オカマなんてとんでもない!
 ろう膜がどうあろうが、獣医がどう思おうが、誰が何と言おうが、あなたは正真正銘の“女”ということで決定です!

 しゃあない。きぃちゃんとちぃちゃんの同居解消のために・・・嫁さんの実家からキャリーのケージを持って帰るか、と実行に移したのが昨夜のお話。


 さあさあ、我が家の“御インコ様家族計画”―――これからどのようになりますことやら。

 まったく、困ったモンですわ・・・・・・・・・。


 そうそう、今日からお名前も“千恵蔵”改め“チイコ”ちゃんです。
 生後10ヶ月にして、やっと辿り着いた真実。
 イニシャルは同じです。

 皆様、どうか我が家の愉快な御インコ様軍団を、今後ともよろしくお願いいたします。

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 やっと気付いてくれたのね!ほんとに鈍いんだから    byちいこ


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[ 2007/01/19 22:29 ] セキセイインコ | TB(1) | CM(6)

♪ウィルさんへの手紙 

 今回は、またしても≪お友達への手紙を勝手に“ふとどき日記”に乗っけてしまう≫という、“手紙”としての機能を果たしていない掟破り記事です。
 お相手は、ピーコの出産を聞きつけて早速ありがたいコメントを残してくれたウィルソン日記作者・ウィルさん!
 ちなみにうちのピーコとまったく同じ、ルチノーレッドアイのウィルソンちゃん(♀)を飼う彼女の旦那様は、リンクさせて頂いているジョカトゥの日記(改のジョカトゥさんだったりします。
 勝手にバラして良かったのかな(^^A;


↓以下、『4歳の母』へ寄せられた、ウィルさんのコメント。原文のまま。↓

なんとか無事に産んでくれてよかったですね(´∀`*)
初めてウィルソンを病院に連れて行ったとき、まだお腹に入ってるといわれ、なるべく寝せないでその日のうちに産ませるように、
産むまで電気スタンドなどでケージを明るくして暖かくして、と言われましたよ。
参考になるかどうか分かりませんが(雪クンも一緒のケージでしょうから)
私はこの前、初めて詰まった様子をみてすごく心配で寝れませんでした。
結局、朝方産んでくれましたがへんな産み方でした。
ピーコちゃん、無事に産みおわることを祈ってます。
長くなってすみません・・・





 それでは、不肖ふとどきからウィルさんへの公開お手紙♪↓

 長さなんて気にされないでください。貴重な経験談、本当にありがとうございます。
 セキセイインコは飼うのが簡単と言われる反面、犬や猫と比べると、扱っているメディアもインターネットなどの情報も圧倒的に少ないのが実情です。
 専門の書籍を見比べても、旧態依然とした内容のもの、横並びの内容、著者の独りよがりの内容など、多くの本を読んだところで、さして知識が広がるわけでもなく、比較的容易であるはずの“巣引き”ひとつとっても、まちまちな情報が載っていることも少なくありません。

「メス単独飼いでの異常産卵」「食べても良いハーブ」「ペレットの安全性とその歴史」etc・・・。

「メスが卵を産むこと」「青菜を与えなければいけないこと」「ペレット食の有効性」は書かれていても愛情深き飼い主が、ひとたび掘り下げた知識への渇望、自分のパートナーの状態への不安を抱いた時に、その欲求や悩みを解決してくれる書物は、ほとんどないと言っても過言ではありません。

「ピーコと雪之丞が交尾をしてから産卵に至る日数」「受精するタイミング」・・・私が知りたいと思うことを記した書物、ネットの情報は、(私の努力不足かもしれませんが)皆無でした。
 恥ずかしながら、基本的なボレー粉のことですら、「与える時は、あらかじめ洗って乾燥させたものを」ということを知ったのは、実は比較的最近のことだったのです。新たに購入した“インコマニュアル本”の隅にちょこっと乗ってる程度だった“洗う”というひと手間を、きちんと認識したのは、他のいくつかの“インコブログ”作者の方々の記事を拝見した後のことでした。



 別に犬や猫が苦手なわけではありません。動物は何でも好きです。
 先に飼ったのが“セキセイインコ”だった・・・。
 ただ、それだけのことなのです。
 情報の少なさをひがんでいる訳では決してなく、純粋に、うらやましいのです。

 ですから、ウィルさんのアドバイスはとてもうれしく、ありがたく、もっともっと“セキセイインコ”にまつわる“経験談”を、他の飼い主の皆さんと共有出来たらな・・・そんな風に感じました。


 ペットショップに行き、ウン十万円もする中南米のオウムさんや血統書付きのワンちゃん、ネコちゃんを見て、かわいく思わないはずがありません。
 しかし、悲しいかな、私達の愛する“セキセイインコ”は、他の鳥類と比べても、とにかく、ダントツにお安いお値段であることも事実。

 また、パートナーの小鳥の具合が悪くなったところで、きちんと小鳥を診ることの出来る獣医師が果たしてどれくらいの割合なのか、自宅からどれくらいの距離に居るのかを把握することの難しさ。
 
 
 お店の方の情熱を決して疑いたくはないですし、獣医師の方の診断に疑問を持ちたくもないのですが、“流通”や“経営”といったことを考えれば、明らかにか弱き、否、ストレートに言えば、“儲からない”存在である“セキセイインコ”。

 生命に値段なんてつけたくない!

 うがった見方と言われればそれまでなのかもしれませんが、実際問題、この身近なパートナーの生態ですら、把握出来ない時があるのですから、不安や憤りのぶつけ先に心痛める飼い主の方々が、どれくらい居るのかを考えると我慢がならないのです。


 もちろん個体差も性格も、一羽一羽違いますから、教科書通りの処方や素人判断、知ったかぶりは危険です。

 現に、我が家の雪之丞。ペアリングに絶対不利とされる年下旦那にもかかわらず、ピーコに馬鹿にされまくっても、決してあきらめずにアタックを続け、今や立派な種付け名人。
 そしてピーコはうちの嫁が、卵や雛ををそっと触っても、決して育雛放棄しません。
 育雛放棄以外にも、怪我や奇形の元になりかねない危険行為なので、頻繁に行いはしませんが、ひとたび母親モードになったピーコは、実に愛情深い、優しいお母さんで、彼女にとっては、飼い主の威厳も、人間の匂いも、“小さなコト”なのです。

 挿し餌に関しても、「母鳥は人の匂いが付いた雛を我が子と認識しなくなる」と言われますが、私達夫婦が少し早い時期から挿し餌を開始しても、彼女は構わずに“我が子”へごはんを与え続けます。
 父である雪之丞もピーコ以上に“我が子”をかわいがりますので、共働きの私達夫婦は“手乗り教育”を始めながらも、安心して家を空けることが出来るのです。

 そして、彼女達は“我が子”の成長を見計らい、“我が子”がひとりで餌をついばめるよう、ある日を境に徐々にごはんの頻度を減らしていきます。
“厳しさ”=“真の優しさ”なんだと思います。

 いくら“我が子”がぴぃぴぃ鳴こうとも、ギリギリのところまで無視を決め込むのです。(雪之丞はそこらへんの所が少し甘いのですけども・・・)


 共働きには夢のような、こんなにも都合の良いピーコ&雪之丞みたいな例を記した書物に出会ったことも、現在までございません。




 
 犬でも猫でもウサギでも、馬、羊、猿、鳥・・・、ハムスターだろうが、熱帯魚だろうが、オオクワガタだろうが、亀だろうが、それこそ・・・♪おけらだってかえるだってあめんぼだってー・・・・・・生きとし生けるものを飼う人間にとって、“それ”がどのような生物であろうとも、“愛おしく思える”存在であることに変わりないのではないでしょうか。


 

 セキセイインコの飼育を長年してきた嫁とは違い、小学4年生くらいの時にしばらくセキセイインコを飼って、すぐに死なせてしまった俺。
「簡単だから」とペットの入門編として、託された小さな生命を守り抜くことは、とても難しく、そして厳格な自然界の掟を胸に刻むことになってしまいました。
「簡単だから」こそ、飼育マニュアルさえ用意しなかった皮肉な出来事。
 もう二度とあんな想いをしたくないし、誰にも味わって欲しくない。
 嫁に任せっキリにもしたくない。
 きちんと生態を理解した上で、小さな生命たちと、長く付き合っていきたい!
 実は潔癖症で、御インコ様のフンを触れなかった私が、なんとか吹っ切ってフン掃除を出来る様になった裏には、そんな覚悟があったのです。
 もちろん、嫁と付き合い始めたばかりの頃、彼女に好かれるためにも、ピーコを大切にしないといけないという下心は・・・・・・・・・当然、バリバリありました。
(そうは言っても、オレンジ色の薬用石けんがあってこそ、の、御ウンコ様克服ではございますが・・・)


 縁あって、付き合い、結婚した女がたまたまセキセイインコを飼っていたといえばそれまでなのですが、掘り下げれば掘り下げるほど、深く混沌としてくるセキセイインコの生態を、些細なことでもいいから、書き綴っていくことが出来れば、他の飼い主さんの参考になることもあるのではないか?

 しつこいようですが≪生兵法は大怪我のもと≫・・・素人判断の薦めではなく、より早い異常察知の一助程度に、我が家の愉快なセキセイ家族を紹介していければ。
 誤解なく言わせて頂けば、それがこのブログを続けている大きな理由のひとつです。

 もちろん、まったく、“御インコ様”のことに触れずに、ウィルさんとジョカトゥさんに御心配をおかけした時期もありました。
 どうもすみませんでした。

 その理由は・・・、実は・・・、KIDと千恵蔵のことで、ある大きな悩みがあったからで・・・。

 次回、ついにその苦悩をブログにて明かします(^^)v



 長くなりましたし、途中から明らかに、ブログ記事にすることを前提にした文章になってしまいました。どうも申し訳ございません。
 うちの嫁は、あまりコンピュータに近付きたくない人種らしいので、直接御挨拶差し上げることが出来ませんが、≪ブログ内近所付き合い≫みたいな感じでお付き合いさせて頂ければ幸いです。
 今後とも何卒よろしくお願いいたします。


 
 
 追伸

 余談ですが、“セキセイインコ”―――日本に最初に来たノーマルセキセイの“背”中が“黄”色と“青”だったことが由来となって“背黄青鸚哥/セキセイインコ”になったって御存知でしたか?

 僕は初めて知った時、まさに、目から鱗が落ちました(^^A;

 なかなかどうして、日本語は奥が深いですな。


 だけど、ウィルソンちゃんもピーコも“背黄インコ”。
 雪之丞は“背白インコ”。
 KIDと千恵蔵は“背黄少し黒インコ”。

 ゴロがいまいちの高級セキセイちゃん♪(古い表現・・・値段はほとんど変わらないか、むしろ同じなのに、ノーマルを馬鹿にしたひどい表現です。カタカナならまだしも、“並”セキセイなんて呼んだ日にゃ、責任者出て来い!!と怒鳴る飼い主さんも沢山出てくることでしょう)

 あと、旦那さんにリンクして頂いた時に、タイミングを失って、すっかり言い出せないままになってしまっていたのですが、ウィルさんへもリンクさせてくださいませm(__)m




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 次回はおいらのお話だよ!        by千恵蔵


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[ 2007/01/19 19:43 ] セキセイインコ | TB(1) | CM(2)